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2018.11.26

日々追われる

Nanhai1

11月になっても相変わらずです。
月初には、香港経由で広東省陽江にある広東海事博物館で展示されている、「南海1号」沈没船を見に行ってきました。
12世紀後半に広東近海で沈没したとされる貿易船で、東南アジアのどこかへ向かっていたと考えられています。船体をそのまま展示しているのは珍しく、積荷も含めて大いに勉強になりました。
忙しいとはいえ、こういった貴重な経験もできているので、それを糧にして与えられた課題に取り組みたいと思います。
幸い体調は問題ないですが、いま健康を損ねたら計画が破綻するので、気をつけたいと思います。

2018.10.28

忙殺

Prague

もう一ヶ月以上前ですが、夏休みにはチェコへ行ってきました。
精神を安定させるのに必要な旅行ということでご容赦ください。

そのツケというわけか、後期が始まってからはスケジュール過多で、ここの更新どころではなくなってしまいました。
授業等もですが、なにしろ抱えている原稿が火の車。
本を読む時間すらままならず、いただいた本の御礼も書けず、申し訳ありません。

来月になると少しは落ち着くと思うのですが…。
業界から忘れ去られないよう、精進いたします。

2018.09.29

【受贈】『陰謀の日本中世史』

呉座勇一『陰謀の日本中世史』(角川新書196、KADOKAWA、2018年)受贈。ありがとうございます。

今更小評を加える必要がないでしょうね(笑)。発売当初から話題となり、二冊続けてのベストセラー。「俗説一蹴」という言葉がやや刺戟的ですが、十分な自信に基づいた内容といえるもので、読み応えのある内容となっています。

日本中世において「陰謀」説がしばしばささやかれるいくつかの有名な事件を取り上げ、その顛末にまつわる諸説を紹介しながら、それらの多くを批判的に検討するというスタイルです。「陰謀」説といえば定番の本能寺の変をはじめ、源平合戦についても詳しく取り上げていますが、単に「俗説」とすべき内容の批判のみならず、研究者の間で論争になっている事柄についても言及している点が特徴的です。

本能寺の変については、著者は繰り返し様々な「陰謀」説を批判していますが、そこは長年の蓄積というか、要するに売れるので(笑)、なかなか払拭できませんね。最近ではまたぞろ「イエズス会陰謀説」が息を吹き返そうとしているようですが、需要が有る限り消えることはないのでしょうね(…などと諦めてはいけないかもしれませんが)。

陰謀説については、いくつかのパターンに類型化しており、一々納得のできるもので勉強になりました。いずれにせよ、一時的なブームに乗ったものではなく、しっかりした筆力で丁寧に解説した内容となっているので、大学生といった若い世代を中心に広く読まれることを望みます。まあ、それはもう達成しているかもしれませんが。

陰謀の日本中世史 (角川新書)
呉座 勇一
KADOKAWA (2018-03-09)
売り上げランキング: 3,790

2018.09.21

【受贈】『鎌倉府の支配と権力』

植田真平『鎌倉府の支配と権力』(校倉書房、2018年)受贈。ありがとうございます。
本書は博論をもとに出版したもので、表題の通り、14~15世紀において東国で政権を築いた鎌倉府の経緯について詳細に検討しながら、その構造や特質について分析するものです。

当該研究は戦前以来注目されてきたわけですが、対象とする時代の歴史的位置づけや権力像というのはやはりそれぞれの時代の研究者によって評価が変わってくるものです。ですから、同じ史料の分析であっても、時代によってその評価が変わることは往々にしてあります(歴史学としては常識ですが)。そういうわけで、本書を読み通せば、現時点での日本中世における「東国政権」がどのような権力体として評価されているかについて、深く理解する一助となるでしょう。

本書は二部構成になっていて、著者の意図と一致しているかは心許ないですが、以下のようにそれぞれの位置づけを理解しました。
第一部は、観応の擾乱の時期から通史的に鎌倉府の歴史を掘り起こしつつ、その経緯を見ることによって鎌倉府が権力体としてどのように形成されたか、そしてどのように変容したか、またそれぞれの時期における鎌倉府の特質がどんなものか、という諸点を浮き彫りにしようとしています。
第二部は、時間軸でみる第一部とは異なり、鎌倉府という組織体の内部構造について、そこに集う人々の役割、あるいは人選や、行使する権力の具体像(何ができて何ができないのか、など)、また支配の客体たる地域社会との関係などが議論されます。

いずれも政治史の王道といった視点ですが、先にも触れた通り、(素朴な実証主義に固執しない限りにおいては)研究者個々の置かれた時代に応じて権力に対する評価は変わるわけなので、本書を評価する対象とすべきなは、問題設定の独創性そのものではなく、著者の示す権力像の妥当性にあるでしょう。

私は直接専門とはしないので深掘りして墓穴となるのを怖れますが(笑)、一つ論点を挙げるならば、中世史では現在においても重要な視点とされる、「地域社会」というキーワードでしょうか。権力論というと一握りの為政者の動向を注視することは避けられないわけですが(それが悪いとは言わない)、その支配の対象となる社会の動向をどのように捉えるのかについては、論者のそれに対する興味の大きさが言及の度合いに大きく左右してきます。
本書での著者の態度は、比較的興味は大きいものと位置づけられると思います。もっとも、地域社会は権力に対してあくまで受け身的とみるか、逆に権力に対する強い意志で臨んだとみるのか。これらの問題関心は戦後の中世史の根幹となる議論ではあるのも確かです。しかし、繰り返しになりますが、現在における評価はかつてと同じとは限りません。そこを探り当てることは、本書を読む上での愉しみの一つなのかもしれません。それについては、是非直接御覧になっていただきたく…。

ごく直近では、中世関東の政治史関連は研究が非常に活発で、著作も大量に出版されておりなかなか追跡が難しい状況なのですが、著者はその中心の一人でもあり、そのなかで本書以後はどのように論を展開していくのか期待しましょう。

4751747908鎌倉府の支配と権力 (歴史科学叢書)
植田 真平
校倉書房 2018-03-01

by G-Tools

2018.09.02

下総国分寺・国分尼寺跡

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国府台から数十分ほど歩くと、下総国分寺・国分尼寺跡があります。国府台と同じく現江戸川左岸の台地上に位置していて、洪水が頻発する低地を避けた様子が窺えます。

こちらは国分寺。現在は住宅地の中にあって、公園ような場所にもなっていそうです。

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今も国分寺があります。奈良時代からずっとあったかどうかはわかりませんが…。

Shimousakokubunji_2

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こちらは国分尼寺跡。こちらには、現在はお寺はありません。

■千葉県市川市

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