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2005.06.21

研究報告の目的と技術

先週末は卒論報告を3本。研究会で報告できるに足るレベルにある、前途洋々の方々によるものであり、出来映えには感心することしきり。こう言うときはいつも、忘却してしまいたい私の悲惨な卒論が頭をよぎるのはたまらない。
ただまぁ、以下ほとんど自戒なのだが、ちょっと気になる点もある。

史料を博捜して実証的に論を組み立てるという、基本的な論証技術ではかなり完成されているのだが、それを明らかにする事で何を論じようとしているのか、という点がおしなべて弱い。有り体に言えば、バックボーンに理論的要素があまり見いだせない傾向が強いのは少々気がかりではある。いくつかの事実を明らかにすることによって、どのような歴史像を提示しようとするのか、それが歴史学にとってどのような意義を持つのか。むろんここまで来れば博論だろという事にもなるんだろうけど(笑)、今後、大学院ではそのような方面での研鑽を期待したいところ。
あともう一つは、いかにも報告時間が長い。主催側は一人1時間を設定していたそうだが、3本もあるとなれば、30~40分くらいが妥当ではなかろうか。一人1時間、もしくはそれ以上では、正直言って聞いている側は集中力が持たない。言いたいことをなるべく多く言いたいというのは人情ではあるが、限られた報告時間の中でどれだけ多くの事が言えるかを工夫する事も必要ではないかと。

とはいうものの、一線で活躍されている研究者の方にも、しばしばひどいレジュメを作ってくる人がいたりする。「これ読めば口頭報告要らないよね」ってなレジュメもあったり(そういう報告こそダラダラ長かったりする)。史料読解と同様、こういう技術を伝授するシステムが必ずしも体系化されてはいないのがやや不思議なところだが。なぜか歴史学は(人文系はみなそうかもしれませんが)、研究手法に関する講義が大学にはないんですよねぇ。

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