播州の史跡(6) 円教寺その1
最後は姫路市の円教寺です。山号の書写山の方が有名ですね。康保3年(966)に性空上人が開いたとされる天台寺院です。
とりわけ中世後期には守護赤松氏の保護を受けて栄えたようです。赤松氏当主は代々「性」の付く法号を名乗りますが、これもおそらく性空から来ているのでしょう。赤松氏の本拠も書写山の近辺に構えられています。
この写真は本堂に当たる大講堂(重要文化財)。室町期の建立とされています。
こちらはその横にある食堂(重要文化財)。承安4年(1174)の築だそうですが、今の姿になったのは後世のことだったようです。
さらに大講堂の向かいにあるのが常行堂(重要文化財)。あくまで修行のための構造ですが、一見すると能舞台かと思うような舞台が特徴的です。
この三つの建物がセットとなった形で聳えていて、圧巻でした。おそらくここまで立派になったのも、赤松氏の強固な援助があったためではないかと思います。
ちなみに室町時代に書写山に住した鎮増という僧侶が記録を残していて、それを基に書かれた田中貴子『室町お坊さん物語』(講談社現代新書1457、1999年)という本があります。当時の地方寺院の様子がよくわかる好著です。
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