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2005.12.12

大河ドラマの世界観

正月に書いたっきりここではまったく触れていませんでしたが、大河「義経」、いくつか見逃した回はあったものの、ほとんど見ていました。周囲ではほとんど誰も見ていなかったと見えて、まったく話題にならず。それだけに一層、誰も見ていないなら見てやろうか、という執念めいたものも?ありました。

見終えての感想ですが…、まぁ「時宗」よりはましだったかな、と。とはいうものの、やっぱ見ていてイライラすることしきりでした。
この際歴史的事実に完全に忠実であるかどうかについては、あまりとやかくは言いません。教養番組ではなくてドラマである以上、見せるための脚色があってしかるべきだと思いますし。しかしながら、やはりそこは時代劇であり、ある特定の時代をモチーフにして話を作るわけですから、その時代の持つ舞台背景はちゃんと踏まえるべきではないか、と思うわけです。少なくとも最近の大河ドラマは、この点がまったく疎かになっていて、見ていて堪えない。
具体的に挙げてもきりがないですが、一番問題だったのは、一年通してコンセプトになっていた「新しき国」を義経が求める、という話。それ自体は構わないのですが、「新しき国」の中身が当時の歴史像に配慮したものにはまったくなっていない(だから義経は夢破れた、ということになるのかもしれませんが(笑))。あともう一つは、やたらに「生きる」ことがすべてであるという世界観が鼻につく点。仏教思想に基づく世界観が支配し、来世での成就のために現世がある(これとてかなり大雑把な理解ですが)と理解する当時の社会像からすれば、違和感いっぱいです。

現代社会になんらかの政治的メッセージを残したいのかどうかは知りませんが、ここ数年の大河ドラマは、「戦争=悪」という図式をとにかく安易に前面に持って来たがる傾向があって、表層的かつ説教臭くて萎えてしまいます。一時はそれがメッセージ性を持っていたとは思いますが、そろそろもう少し進んだ方がいいんじゃないでしょうかねぇ? 「戦争が無くなれば平和になり、民も肥える」なんて発想を相対化するくらいのドラマを、時代劇として描いてみる試みを今後は期待したいのですが…。
なんか来年も再来年も期待できそうにないですね。もう「愛」とかええっちゅうねん。日曜の夜に45分もテレビの前に座らなくとも、ジョン・レノンを聴いていれば事足りるし、そっちの方がずっと深淵。

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