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2006.01.22

変な自治体名に警鐘を

もう慣れてしまったのか諦められてしまったのか、相変わらず「平成の大合併」によってへんてこな自治体名が次々とできているのに、あまり取り上げられなくなってきたような。
なお、地名に関しては超保守的な(笑)私が“認定”する「へんてこな自治体名」は次の4点です。

(1)仮名:「親しみやすい」という主観的な理由で恥を捨てた地名。住民は漢字の読み書きできないの?
(2)方角:「西○○」とか「○○中央」とか。地域の自立意識や独自性への配慮が皆無。広域地名の独占も含む。
(3)合成:「A山」と「B川」の合併で「AB市」とかいうもの。変な横並び意識で地名を破壊。昭和合併に結構多い。
(4)一般名詞:「さくら」とか「みどり」とか。「たかが地名」という一部の不逞な輩のおかげで地域の歴史を蹂躙。

(1)から(4)に行くにつれて、怒りが増します。
ところで、「県民性」というものの存在には懐疑的ではありますが、以上の定義に基づく「へんてこな自治体名」は、とりわけいくつかの県に偏っているような気がします。
まずは茨城県。(1)「つくば市」や「ひたちなか市」のようなひらがな市名が以前からあるので抵抗がないためでしょうか、「かすみがうら市」や「つくばみらい市」が登場。いくらひらがなとはいえ、6字もあると住所を書くのは面倒だと思うんですが、そういう配慮はなかったのでしょうか。ひらがなだけではなく、(2)「坂東市」「常総市」というようなどこにあるのかよくわからない自治体名や、(3)「小美玉市」のような合成地名も揃っています。(4)は今のところ無いのがまだ救いか。
他の追随を許さず独走状態なのが山梨県。「南アルプス市」で世間の度肝を抜きましたが(笑)、以後(2)「甲斐市」「甲州市」、(4)「中央市」と。山梨県にはほかに地名が無いのでしょうか。「ななし県」に改名した方が良いのではないでしょうかね。
そしてこっそり「へんてこな自治体名」の量産体制に入っているのが福岡県。さすがセンスの無い前総務相の地元。(1)「うきは市」「みやこ町」(2)「筑前町」(3)「福津市」「宮若市」「みやま市」。

もちろん他県にも変なのは山ほどありますから、この3県だけを非難するような書き方は問題ですが、やはり突出しているような気がします。
今となってみては、自治体名に関して国が規制をかけなかったのがなんとも悔やまれます。実際、新自治体名の選定過程が不明朗なために住民と行政とで一悶着を起こした所も少なくないわけですが、少なくともそれは、国側の意向には沿わないものでしょう。せめて特にもめやすい(4)の一般名詞を自治体名にすることだけは禁止すべきでした。今のところざっとみて確認できたのは「さくら」「みどり」「中央」ですが、まだありそうな。由々しき事態です。そしてこのような「地名」が、その地域の持つ歴史をほとんど無にしています。栃木県さくら市は氏家町と喜連川町が合併、群馬県みどり市には新田郡笠懸町などが含まれています。

最近ではすっかり関心が薄くなっていますが、しっかり監視する必要があるように思えます。日本史の研究者は地名に対する歴史的重要性を理解しているでしょうから、それが消滅する危険性をもう少し煽った方がいいかもしれません。
今を生きる人々にしか通じない「主観」だろうと、その場限りの判断基準に依存したものだろうと、少なくとも数十年はその地域の歴史に与える結果に対して責任を持たねばならないことを、もう少し自覚してもらいたいものです。

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コメント

でも前近代の地名も結構いい加減な命名だったんじゃないでしょうか?朝鮮から移民が来たから高麗とか、小坂だとしょぼいから大坂とか、かなり安易だと思いますが。

「さいたま市」あたりから、加速してきたような…… 平成の大合併に伴い、地名消滅が全国各地で進行、由々しき事態です。南セントレア騒動にはびっくりしましたね。

>はすださん
究極的には、地名ってのはすべてある時点で「付けられる」ものですから、その由来は超歴史的に似たり寄ったりなところはあるでしょうねぇ。でも、だからといって、「じゃぁなんでもいいじゃねぇか」ってのはちょっと。

>御座候さん
自治体削減が現代社会において最善の選択であるというのであれば、そのために表舞台から消える地名が出てしまうこと自体は仕方のないことだとは思います。とはいえ新自治体名については、適当な思いつきや妥協の産物ではなくて、もっと熟慮してもらいたいという思いがぬぐえませんね。

ご無沙汰してます。はすださんのコメントにもあります通り、前近代においても「オイオイ」って言いたくなるような地名ってありますよね。(樟葉や祝園の名の由来はかなりひきましたし…。)

ところで、(3)については何も今回の大合併に限ったことではないかと思いますよ。現在岐阜県南木曾町にある「読書」(旧読書村)なんて合併した村の頭文字を併せると「よみかき」になるから「読書」としています。

私としては、名前にこだわるよりも、その自治体がこれからどのような施策を打ち出すのかを注視した方が良いと思うのですが…。

>たけうちさん
どうも、ご無沙汰しております。
(3)については仰せの通りで、すでに「昭和合併に多い」と書いてありますが、近代以降ではかなり一般的な「地名創出」手段となっていますね。“日本的”(個人的には疑わしいですが)な「横並び」意識が強く作用しているためなのでしょう。明治期に見られる例として一例を挙げると、愛知県の「稲沢」と「蒲郡」がそうですね。前近代でいえば、郡名にそういうのが多いのもご存じの通りです。ただ、「昔からやってるならまあいいか」とは思わない、ということです。
あと、自治体の「施策」との仰せですが、私の見解への批判としては、真意をはかりかねます。私は市町村合併そのものを批判しているのではないですし、合併された自治体の「施策」について云々しているわけではありませんので…。仰せの向きに逆行しますが、私はまさに「名前にこだわ」って、かかる物言いをしている次第です。

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