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2006.12.22

16世紀の金銀比価(メモ)

以下、こちらへのコメントで書いたものを、個人的な備忘録として改稿して書き留めておきます。
こういうのは、そのうち忘れてまたやりなおすのが億劫ですんで(笑)。


小葉田淳『金銀貿易史の研究』(法政大学出版局、1976年)によると、16世紀の金銀比価について、織田信長が永禄12年(1569)に制定したものでは、金:銀は1:7.5であり、その後天正前半にかけて金の銀比価が上昇して1:12ぐらいになった後、天正10年(1582)頃はおおよそ1:10程度になるようです。

孫引きなんですが…小葉田さんが引用しているフロイス『日本史』の一節に、次のような文章があるそうです(どのあたりに書いてあるのか、未確認)、

「或る人が他の人に何本"barre"の金または銀を贈与したとある場合に、その一本を日本では一枚と称し、或る限られた重さを持つ。すなわち日本には鋳造された金貨または銀貨なるものはなく、その重さによって取引される。(中略)銀の一枚は4テール3マースの重みがあり、わが国の貨幣では4クルザド6ヴィンテンに相当する。金の一枚は、四三銀一枚"43 Silver Ichimai"よりなり(かわと注:この部分は不詳)、43クルザドに相当する。」

これによると、

銀1枚=4.6クルザド

となりますが、「テール」が中国の「両」に相当するならば、今は約37gだそうですので、それに従えば1枚は37×4.3で約159g。
1匁=3.75gとすれば、1枚=159÷3.75=約42匁で、1両=4匁5分(京目)とすれば、1枚=42÷4.5=約9.3両になります。単位の誤差等を勘案すると、やはり銀も1枚=10両であると考えた方がよさそうです。
一方、
金1枚=10両=43クルザド
とフロイスは認識していたようですので、金と銀の比価は1:9.3となり、当時の相場におおよそ符合します。

以上をまとめると、
銀1両=0.46クルザド
金1両=4.3クルザド
あたりで推移していたと思われます。これだとロドリゲス『日本大文典』にある1クルザド=銀10匁(約2両)という記述とも齟齬が無いと言えますね。ただ金1両=7クルザドとする一連の『イエズス会士日本通信』における記述とは少し差異があるわけですが…。この辺は、変動幅の範囲内と考えていいかどうか、課題は残るところです。

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