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2007.06.21

新書万能の空気

新境地ってほどではないんですが、現在とある分野の勉強をしようと関連論文から参考文献を辿っていたところ、非常にタイトルに惹かれる新書を見つけました。ただ何年か前の刊行で、大学生協や近所の書店には無かったので、注文して取り寄せてもらったわけです(要するに、ここまでは中身を確認していない)。

で、いざ届いて開いてみると…。なんと、タイトルと合致した内容は全体の1割ほどしかないではないか。しかも書き下ろしでもなく、読みたかった内容の部分については、既に持っている別の本に入っているものでした…(少し手を加えた、とは書いてありますが)。

いや、かといってこの本と著者を非難するわけではありません。一つ教訓を得たことは、そうか、新書=書き下ろしっていう先入観が失敗の元だったなぁ、と。いわば「短編集」のような本で、それゆえタイトルと合致した内容がその一部だったわけです。これについては、少し出版社(担当編集者)に愚痴をこぼしてもいいかもしれませんが…(笑)。

個人的には、新書は書き下ろしには手頃な分量のジャンルだというイメージがあったので、まさか「短編集」のような形式があり得ることは今まで考えが及びませんでした。そうか、最近はこういうのもあるのかぁ(むかしからあったかもしれませんが)。最近は点数が莫大に増えている影響かもしれませんが、正直、新書は書き下ろしだけにしてほしいなぁ、と思うんですが。

ところで先日、上記の本とは別に(ここは強調しておきますが(笑)、別の本です)、今谷明『近江から日本史を読み直す』(現代新書1892、講談社、2007年)購入。これもよく見てみると、産経新聞の連載をベースにしたものだそうで。かつては、新聞の連載を一冊にまとめる場合でも単行本にしてたように思うんですが、最近は新書で出すケースも多いんでしょうねぇ。出版社もちと新書に頼りすぎではないか?という気もするんですが。
余談ながら、講談社現代新書はずいぶん久しぶりに買いましたが、やっぱり昔のカバーデザインの方が良かったなぁ…。これもコストカットの影響かと思うと、「経費節減」というのは味気ないものだなぁ、などと思ったりもします(ほとんど言いがかりですが(笑))。

で、今谷さんの本ですが、まだ途中までしか読んでいないんですけど、所々叙述がやや強引な気も…。まぁ、そういうコンセプトとも言えますが。滋賀の歴史のガイドブックとしては手頃でそれなりにマニアックですから(笑)、良いのではないかと思います。

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コメント

 一般新書が書き下ろしというのは、出版業界ではやはりセオリーだと思いますよ。学術系新書のほうが例外なのだと思います。学者の先生方にすれば自著の普及版に使いたいでしょうし、編集者は本音では書き下ろしがほしいわけですから、その辺の願望の差が表紙や帯と内容に微妙な差が出てくる原因ではないですかねえ。

まあ今や新書ブームですから、学者先生たちも、その恩恵にあずかりたいのでしょうね。


鴨川達夫さんが最近出された書き下ろしの新書、恥ずかしながら、まだ未読ですが、たいへん評判が良いようですね。

>かわいさん
なるほど。著者の思惑と編集者の思惑がうまく一致しなかったんでしょうかね。
某サイトの書評では、「難しい」と評判が悪いようでした。読者層の求める新書像ともマッチしてなかったのかもしれません。

>御座候さん
そういうところもあるんでしょうねえ。実際、ちょっとひねればベストセラーになりそうだ…っていうのも魅力ですし。
鴨川さんの本、私も未読です。こう言ってはなんですが、やっぱり「あやかり本」という色眼鏡でつい見てしまったもので…。今度手に取ってみようと思います。

 私も鴨川さんの本は、内容は優れていますが、一般の人にはかなり難しいと思います(特に戦国の研究者には有益な書と思います)。この前、ある町ではりきって市民講座の講師を務めたのですが、研究している人の関心と歴史が好きな人との間には、明らかにズレがあるように感じました。
 ところで、勝手ながらまたまた掲示板に美作中世地域史研究の案内をさせていただきました。よろしかったらお越しください。

>渡邊さん
確かに、ある程度ズレはあるかもしれませんね。なにせ私なぞは極端にマニアックを好むので、薄々は感じていたりします。いずれにせよ、物事をわかりやすく伝えることって難しいですよね。

いつもご案内ありがとうございます。可能であれば参加を検討いたしたく思います。

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