西明寺
滋賀県甲良町の西明寺。「湖東三山」の一つである天台寺院です。山号は龍応山。池寺の通称があります。寺伝では、伊吹山寺開山の三修上人が仁明天皇の勅願によって承和元年(834)に建立したとされています。平安・鎌倉期に最盛期を迎えたそうですが、元亀2年(1571)に丹羽長秀の攻撃を受け、伽藍の大半を焼失。あまりの猛火に満足して丹羽長秀の軍勢は最後を確認せず途中で引き揚げたため、本堂・三重塔・二天門は焼け残ったといわれます。
総門前には元応2年(1320)銘の町石笠塔婆があるそうです(山腹まで車で登ったので、写真なし)。二天門(写真、重要文化財)は応永14年(1407)の墨書銘があるとのこと。門内の増長・持国の二天には、正長2年(1429)の胎内棟札があるそうです。

左写真が本堂(国宝)。本尊は鎌倉期の薬師如来立像(重要文化財)。ほかに平安期の二天王立像や不動明王・二童子(いずれも重要文化財)などがあります。
右写真は三重塔(国宝)。この地域を出自とする名工の集団として名高い、甲良大工の作とされています。また、その山手に「嘉元二年(1304) 大工平景吉」銘のある石造宝塔(重要文化財)があるそうですが、確認できませんでした。
もう一つの湖東三山である百済寺(ひゃくさいじ、滋賀県東近江市[旧愛東町])には、今回は行きませんでした。またの機会に。
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