金剛輪寺

滋賀県愛荘町(旧秦荘町)の金剛輪寺(こんごうりんじ)。「湖東三山」と呼ばれる古刹の一つです。天台寺院で、山号は松峰(しょうほう)山。松尾寺の別名も持っています。
聖武天皇の勅願により行基が開山したという伝承を持っていますが、この地域に勢力を持っていた渡来系の依智(えち)秦氏が建立したのではないかとされています。9世紀半ばに円仁の中興にかかり、天台宗に。中世には佐々木氏の崇敬を受けて大伽藍を誇ったものの、織田信長の焼き討ちに遭いました。ただ、本堂・塔・門や諸仏は兵火を免れています。
左写真は二天門(重要文化財)で、戦国期頃の築。右写真が本堂(国宝)。弘安11年(1288)の築とされています。文永・弘安の役の戦勝を祝して守護佐々木頼綱が築いたといわれています。本堂内陣の本尊聖観音は秘仏。厨子の前に聖観音立像があり、その左右に毘沙門天立像と不動明王立像(ともに重要文化財)が並んでいます。さらにそれぞれ前方に2体ずつの四天王立像と阿弥陀如来坐像(いずれも重要文化財)が安置。いずれも鎌倉期のものとされています。さらに裏堂には、平安期の十一面観音立像(重要文化財)、鎌倉期の慈恵大師坐像(重要文化財)があります。

左写真は三重塔(アングルが悪いですが…)。朽損していたところ、1978年に復元。右写真は中世のものと思われる宝塔です。
隣接して、愛荘町歴史文化資料館があり、ここで中世の梵鐘も展示されています。境内で実際に吊されているのはレプリカだそうで、それを知らずに写真撮ったり衝いてみたりしたんですが(笑)。
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