大宰府(6) 観世音寺
おそらく九州で最も由緒のある寺院と言ってもよい、観世音寺です。
大宰府政庁の東側に「府の大寺」として建立されました。斉明天皇が九州で死去したことから、子の天智天皇が菩提を弔うために建立を発願したという記述が『続日本紀』にあるそうです。実際には天平18年(746)に完成しました。もっとも7世紀にはすでに完成していたという説もあるそうですが。
天平宝字5年(761)には戒壇(現戒壇院)が設置されましたが、これは奈良東大寺(奈良市)、下野薬師寺(廃寺、栃木県下野市[旧南河内町])と並んで「日本三戒壇」と呼ばれています。
写真の本堂(講堂)は近世に福岡藩主黒田光之が再建したものです。

目玉は左写真の梵鐘(国宝)。京都妙心寺(京都市右京区)に伝来し、「戊午」年(698)に筑前国糟屋郡で制作された梵鐘(国宝)と意匠が共通しており、この梵鐘も同時に制作された可能性が高いとされています。
この梵鐘に関しては、菅原道真が「都府楼はわずかに瓦色を看、観音寺はただ鐘声を聴く」(原漢文)と詠んだそうです。
右写真は境内にある、かつてあった五重塔の礎石。
境内には宝蔵があり、重要文化財に指定されている平安期頃の仏像が多く展示されています。ただ、私は時間の関係上今回はパス。また来ることがあればじっくり拝観したいものです。
■福岡県太宰府市
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