品川湊と後北条
中世をテーマにした企画展が終了間近だったので、あわてて行ってきました。
まず一つ目は品川区立品川歴史館の特別展「東京湾と品川―よみがえる中世の港町―」。
90年代後半に太平洋海運の研究が熱を帯びましたが、その際、品川の史料が大きく注目されました。船名などが書き上げられた14世紀末頃の史料と思われる「湊船帳」というやつです(称名寺所蔵)。今では議論が下火になった感もありますが、まだその史料の位置づけについては決着していませんので、再び議論が高まるといいですね。
ほかに今も品川に残る寺社の所蔵物などが展示されて、なかなか見応えがありました。図録も非常によくできていて、今後なんらかの役に立ちそうです。実際に品川を一度歩いてみたいものです。
そしてもう一つは神奈川県立歴史博物館の特別展「戦国大名北条氏とその文書―文書が教えてくれるさまざまなこと―」。
こちらは既に行った人から感想を聞いていたのですが、思ったよりも展示が多くて、結局最後は時間切れになってしまいました。まあ、文書を一点一点読んでるからそうなるんですが(笑)。館蔵文書が中心ですが、個人的には天正18年(1590)以後(つまり小田原開城後)の北条氏関係史料が面白そうだったなあ。この辺時間がなくてほとんど見られず残念。図録で我慢します。
去年はこれでもかと関東の中世をテーマにした企画展がありましたが、今年はその反動か、おとなしめでしたね。
来年はどこでどんな企画展があるか、愉しみに待ちたいと思います。
ちなみに写真は現在は神奈川県博の一部になっている、旧横浜正金銀行本店本館(重要文化財)。明治37年(1904)築。
県博周辺ではガイドブック片手に歩いている方を多く見かけましたが、私は見終わるとそのままさっさと帰宅しました。我ながらそっけない(笑)。
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