鮭延城跡

山形県に入り、鮭延(さけのべ)城跡へ。別名真室城とも言います。この地域に勢力を張っていた仙北地方(現在の秋田県南東部)の領主小野寺氏の被官である、佐々木(鮭延)氏の居城跡です。天文期頃の築城とされています。
初めてここに城を築いた佐々木(鮭延)氏は近江源氏の一族で、15世紀末~16世紀初頭に近江から出羽の小野寺氏の元へ降ってきたと言われています。この辺が事実かどうかはわかりませんが、16世紀半ば頃から小野寺氏被官として現れ始めたようで、庄内の武藤(大宝寺)氏や山形の最上氏との抗争に備えるため、鮭延の地に城郭を築いて前線としたそうです。
しかし最上氏の勢力が増大すると、天正9年(1581)に城主鮭延秀綱は最上義光に降伏。以後の鮭延氏は最上氏の被官となり、逆に小野寺氏と激しく争うようになったようです。鮭延秀綱は関ヶ原合戦に絡んだ慶長5年(1600)の長谷堂城の攻防戦で最上方として活躍しています。鮭延氏は、最上氏改易後に下総古河藩の土井氏に仕え、ほどなくして断絶したそうです。
鮭延城には代わって戸沢氏が入りましたが、すぐに新庄に移転し、廃城となりました。

とまあ、東北の戦国史においては結構重要な城なんですが、全然整備されてないので、写真を撮っても薮が写るだけです(笑)。遺構もほとんどわかりませんでした。草が無ければそれなりに見られたりするんでしょうか。
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ただこのように、眺めは絶景。眼下には最上川支流の鮭川が流れています。

城の麓には、鮭延氏菩提寺の正源寺(しょうげんじ)があります。寺伝では天文5年(1536)築。縄文晩期の土偶(重要文化財)を所蔵しているそうで、珍しいお寺です。
写真は本堂と鮭延氏の墓。奥に見える宝篋印塔が一番古いようですが、近世初頭頃のものでしょうか。
■山形県真室川町
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