鞆の浦(1) 福禅寺対潮楼
福禅寺は10世紀半ば創建と伝えられる真言宗寺院。左写真は本堂ですが、隣接する対潮楼は元禄期に創建された客殿で、朝鮮通信使が滞在したことで知られています。国史跡。
有名なエピソードとしては、正徳元年(1711)に徳川家宣の将軍就任を祝うために通信使として訪れた李邦彦(り・ほうげん、イ・パンオン)が、座敷からの眺めに感動して「日東第一形勝」(朝鮮の東では最も美しい景色)の書を残したという話があります。後に作られたものだとは思いますが、額が掛かってました。

これがその対潮楼からの眺め。枠が額のように見え、一幅の絵のようです。
正面に見えるお堂のあるのは弁天島。その奥は仙酔島です。仙酔島には船で行けますが(宿泊施設もあり)、弁天島には行けないようです。
ちなみに「対潮楼」の名はもう少し下ってからで、延享5年(1748)に、徳川家重の将軍就任を祝う通信使の洪啓禧(こう・けいき、ホン・ゲヒ)が名付けたことにより、同行していた息子の洪景海(こう・けいかい、ホン・キョンヘ)がその名の書を残しています(見たかどうか記憶曖昧…)。
今は対潮楼の下に道路が走っていますが、これは戦後に埋め立てられたもので、かつては海に張り出して建っていたことがわかります。当初であれば、波音もBGMになっていたのかもしれません。
こちらの住職は名調子で解説されることで有名でしたが、今は体調も優れないとのことであまりお見えにならないそうです。前回来た時にはお会いできたのですが。
■広島県福山市
« 鞆の浦 | トップページ | 特別展「海賊」を見る »
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/20022/44815871
この記事へのトラックバック一覧です: 鞆の浦(1) 福禅寺対潮楼:
« 鞆の浦 | トップページ | 特別展「海賊」を見る »


































コメント