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2009.05.27

都市の「比較史」の可能性

高橋慎一朗・千葉敏之編『中世の都市―史料の魅力、日本とヨーロッパ』(東京大学出版会、2009年)を、執筆者のAさんより受贈。ありがとうございます(書誌情報はこちら)。

「序」を拝読すると、奇しくも今回の歴研大会で意図したことと問題関心をほぼ共有していることがわかり、とても心強く思いました(順序でいえば、この本の企画の方が先だったと思います)。「都市から中世社会を考える」という、実はどちらかというと関心がやや低下していたテーマについて、日本だけではなく、ヨーロッパの都市も取り上げながら論じられています。また、考古学・地理学・建築史学等の成果にも配慮がなされています。

都市の日欧比較というテーマについていえば、ご存じの通りどちらかというと伝統的な議論で、過去の牧歌的な時代の議論という印象もあるかもしれません。昔のように、封建制概念的な理解を前提とした単純比較が通用しないのは、確かのように思います。そのような現在にあって、本書がこのテーマでどのような議論を紡ぎ出しているのか、じっくり読んで勉強いたします。


実は今年の大会を企画する段階で、西欧の都市との比較といった議論を組み込めないか(例えばコメントとかで)、などと考えたこともありました。それは、かつて大会の中世史部会では、西洋史の報告を共同でやっていた歴史があるのを思い起こしたことによります(「民族大移動」が激しくなって、今は日本史だけになってしまいましたが)。もっともそれを闇雲に復活させようとは思いませんが、かつての歴研らしさに倣って頑張ってみてもよかったかなあ、という気もしています。

でも、やはりそれは大会という場ではなくて、別の場を設けたり、あるいは本書のように活字で提言するといった方法が今はふさわしいのかもしれませんね。

4130230573中世の都市―史料の魅力、日本とヨーロッパ
高橋 慎一朗 千葉 敏之
東京大学出版会 2009-05

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