尾道(2) 西郷寺
浄土寺からはほど近い西郷寺(さいごうじ)。元は「西江寺」と呼ばれた時宗寺院です。
尾道には時宗寺院が数多く今に伝わっているそうですが、一遍の熱心な布教や、流通拠点という性格によるのでしょうか。この西郷寺は正慶年間(鎌倉幕府滅亡直前の頃)に遊行六代・一鎮(いっちん)の開山とされています。
写真の山門(重要文化財)は、貞治年間(1360年代)あるいは応永2年(1395)に「大一房住持」の発願によって建立されたものと伝わっています。「大一房」は、備後相方(さがた)城(現広島県福山市[旧新市町])の城主(有地[ありち]氏か)の夫人という説もあるそうです。様式は室町期に特徴的なものなのだとか。

左写真は本堂(重要文化財)。
文和2年(1353)に2代住持の託阿の発願によるものと伝わっています。現地看板によると、「柱上に舟肘木(ふなひじき)を置くだけの簡素な形式であるが、建物内陣を外陣がめぐり時宗最古式の本堂として貴重である」そうです。戦後に解体修理がされていて、かなり補修が入っているようです。「鳴き竜天井」があるそうですが、中には入れず。
山門の片隅に、右写真の石造物がありました。いつの時代のものかはわかりませんが、結構古そう?
■広島県尾道市
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