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2009.08.15

宋銭の世界

伊原弘編『宋銭の世界』(勉誠出版、2009年)を、執筆者のHさんより受贈。ありがとうございます(出版社による情報はこちら)。

かつてムックの「アジア遊学」で組まれた特集をベースにしたものですが、その後の研究成果を概説する新稿も収録されています。分類としては専門書ということになるのかもしれませんが、叙述は概説的なので、少し固めの教養書といったところかもしれません。
特徴としては、古銭学(この世界では「古泉」と呼びますが)からの論考もあるところでしょうか。近年ではいろんな研究テーマ単位で隣接学問との“協業”が叫ばれており、貨幣流通史では考古学との連携が進みつつあるわけですが、未だ古銭学との対話はなかなか進んでいません。この辺は、古銭学はアカデミックとは少し距離を置いているところも影響しているかもしれませんが、文献史学の側からもっとアプローチしてゆく必要はあるかもしれませんね。そういう現状を鑑みれば、かかる論考が入っているのは貴重です。

本書のテーマはまさに私の専門とする分野でもあるわけですが、実は私は中国史にはかなり疎いので(高校で世界史を学んでいないツケが…)、宋代の歴史を学ぶ上でも参考になります。また、海外の研究者の論文も収録されていますが、海外における研究の潮流と、日本のそれとの“ギャップ”を示す意図も込められているようです(「編集後記」による)。

ともあれ、これからじっくり拝読させていただきます。


以下余談ですが、先日歴史とはまったく無縁の旧友と会った際、「戦国時代にお金なんかあったん? 略奪ばっかりしてると思ってた。」(ほぼ原文)と言われてちょっとショックを受けました(笑)。
でもまあ、一般的にはおそらくこれが「常識」なのかなという気もします。そう考えると、どうやって自分の細々とやってきた仕事を世間に“普及”させてゆくべきなのか、もう少し戦略的に考えないといけないなあ…。などと、発言を受けてつらつら思いを巡らしたりしてました。
もっともそのためには、実行に移せるだけの実力と環境が必要なのですが。精進いたします。

(※2009.8.19追記)
執筆者のTさんからも拝領いたしました。ありがとうございました。

458503210X宋銭の世界
伊原 弘編
勉誠出版 2009-08-20

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