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2010.08.28

出土銭貨研究会の「休眠」

会誌『出土銭貨』の30号が届きましたが、その中に、研究会の「休眠」の旨が記されていました。
去年の大会で議論になったそうですが、私は不参加だったので、寝耳に水で驚きました。もっとも、その兆候はなんとなく感じられましたが…。

直接の原因は、なんといっても多忙により事務局が回らなくなったことによるようです。このご時世、業務の傍ら研究会事務も、というのは段々現実的ではなくなってきたのかもしれません。研究の環境としては由々しき事態ではあるのですが、現状では仕方ないところです。

もっとも、会誌でも示唆されていましたが、そもそも出土銭貨や貨幣流通史の研究状況自体が、一時代を終えたということのようにも思います。1990年代から活況を呈し、私も途中から割って入ったわけですが、ここ2~3年は明らかに低調になってきた感があります。いろいろと理由はあるでしょうけど、根本的には研究の細分化であり、もっと言うならば「ネタの枯渇」が目立ってきたことによると思います。

これはほかの分野にも言えることですが、いわば飽和状態になった後は、一定期間は沈静化することになるでしょう。私より若い世代で貨幣史を志す人もいますが、再度活況を取り戻すには、新たな社会問題に基づいた見直しを可能とするような変化が必要なので、一世代くらいは時間を必要とするかもしれません。

もっとも私は、じゃあやめた、というわけには行きません(笑)。私自身には、まだやりたいことややるべきと思うことは一応あるので(それが客観的に意味のあるものと自信を持っては言えませんが)、もうしばらくしがみついていたいと思います。意外と早く出土銭貨研究会の「休眠」が解けることを期待しつつ…。

ともあれ、事務局を担われたみなさん、今までごくろうさまでした。

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コメント

 ご無沙汰しています。それにしても暑いですね。神戸には、お帰りになりましたか?私は三木に少しだけ帰りました。
 さて、話題の件、他人事ではないですね。私が事務局を担当する「赤松氏研究会」も危機に瀕しています。関東に来てからの研究会開催はもちろんですが、何よりも会誌の刊行=論文集めが厳しい状態です。来年3月分は、何とか泣きついて投稿いただけますが、再来年も大きな危機です。もともと研究者の数が少ないのですが、いつも同じ人にというわけには参りません・・・。赤松氏を研究していない人にもそれとなく頼むので、みんな辟易としているようです(笑)。
 近年、赤松氏研究の成果が多く論文として刊行されましたが(とはいっても、一部の人ですが)、まだネタはあると思います。せめて兵庫や岡山の人には勉強してもらいたいと思うのですが、強要するわけにもいかず、難しい問題です。とは言いつつも、できるところまで頑張りたいと思います。やがては、出土銭貨研究会と同じ運命をたどるかもしれませんが・・・。

う~ん、こういう時発掘報告などの地道な資料収集を共有チャンスでもあるのですけどねぇ。トレンドを追ったり新しい視野を開くのももちろん大事ですけど、そればっかりになってる英語圏を見てると本当に地道な資料収集・史料読解が無ければ単に通説をひっくり返すことに汲々となる空中戦の場になってしまいます。細かな実証重視は日本史業界の良いところでもあり悪いところでもありますが。

>渡邊さん
夏はまだ帰ってませんが、近々帰る予定です。
発表する媒体も多いですし、学内学会などで若手を取られるのが結構響いていますね。
まあ、それはどこも同じなのですが、元々の体力のある学会はともかく、そうでない学会・研究会は淘汰される時代になってきたのかもしれません。若手もこれから減っていくでしょうしね。

>はすださん
確かに出土銭貨研究会の場合、最新の発掘成果に接することができる点で貴重だったので、文献側にとってはそこが結構痛いですね。発掘成果報告書にアクセスするのは簡単ではないので…。

日本史の業界も、空中戦で世界に打って出る力はあると思うんですけど、そういう気運にはならないですね。英語での発進力が乏しいとよく批判されますが、まあ、かつて安易な?西欧との比較論で懲りた歴史があるというのも効いているような。

ちなみに、2012年より規模を縮小して活動が再開されています。
詳細は改めて記事にできれば…。

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