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2011.05.25

【受贈】『戦国・織豊期の朝廷と公家社会』

神田裕理『戦国・織豊期の朝廷と公家社会』(校倉書房、2011年)受贈。ありがとうございます。
16世紀後半の政治史がどちらかといえば武家側の視点が中心という問題関心から、朝廷・公家の主体的な活動について分析した内容となっています。
もう少し詳しく言うと、当該期は織豊政権期と呼ばれるように、主に織田信長・豊臣秀吉を頂点とする政権が政治の中心であり最終決定権者として位置づけられてきたわけですが、その中でも天皇や公家による主体的な政治活動を等閑視すべきではない、という立場で叙述された一冊、ということになるでしょうか。

もっとも、当該期を対象とした公武関係の研究というのは篤い蓄積があるわけですが、それらは多くが武家側の視点によると批判されており、公家側から見れば新たな様相を見いだせるのではないか、ということになりますか。その視点のもとに、改元や禁裏小番、絹衣相論などの点に注目して論じられています。

一方で、信長や秀吉による朝廷への「献上」(贈答)について、『お湯殿上日記』から丹念に事例を集めておらあれます。このような手堅い事例集積は、個人的にも大変参考になります(ただ、分析結果としての結論部分については、異論がないでもないですが…)。

当該期を対象とするものは、社会変革という視点からの地域社会史的研究が盛んですが、やはり政治史的立場からの研究も注目され続けています。今後のさらなる議論の活発化を期待したいと思います。

4751743007戦国・織豊期の朝廷と公家社会 (歴史科学叢書)
神田 裕理
校倉書房 2011-05

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