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2011.06.10

【受贈】『戦国期の流通と地域社会』

鈴木敦子『戦国期の流通と地域社会』(同成社、2011年)受贈。ありがとうございます。

主に戦国期の肥前国を対象として、流通構造の具体像を解明しようとするものです。近年では戦国期の九州の諸大名を対象とした研究が比較的多い印象はありますが、それでも龍造寺氏に関するものはあまり多くはないように思えますので、その点でも貴重な成果ではないかと思います。

肥前という地域の特質としては、有明海という内海を抱えていることで、従来はあまり注目されていない有明海を介した流通の実像に注目されています。また、とりわけ16世紀後半の特質として鉄砲および焔硝の流通があるわけですが、実態がどれほどわかっているかとなると、史料的制約が大きく課題となっていました。南蛮貿易へのアクセスという九州の地理的環境とも合わせて、その考察を加えておられるのが興味深いところです。

そして私にもっとも大きく関わるのが、貨幣の問題。特に銀の「貨幣化」の問題について、綿密な分析が加えられています。その中で私の史料の位置づけに難がある旨の批判もいただきました。この点は多少自覚もあったところでして…、今後再検討したいと思います。

最後には、天理大学付属図書館蔵・橋村家文書にある伊勢御師関係史料で、貨幣流通の実像を考察する上で有用な「天正十七年御祓賦帳」の翻刻と改題が掲載されています。実は私もこの橋村家文書について様々な情報をいただいており、関心を寄せておりました。私も調査状況を確認して、できればなんらかの貢献ができないか検討したいと思います。

4886215459戦国期の流通と地域社会 (同成社中世史選書)
鈴木 敦子
同成社 2011-04

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