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2014.08.23

【受贈】『明智光秀の乱』

小林正信『明智光秀の乱―天正十年六月政変 織田政権の成立と崩壊』(里文出版、2014年)受贈。ありがとうございます。最近刊行された論文集をベースに、改訂を加えて平易に書かれたものとのことです。
タイトルの通り、いわゆる「本能寺の変」と呼ばれる事件(本書では「天正十年六月政変」と呼んでいます)へ至る経過について、明智光秀の経歴に注目して論じられています。

この事件を扱った書籍は多いですが、本書は多くの史料や先行研究を参照して丁寧に論じられており、その上で明智光秀の出自について独自の説を提示しています。それについては、本書をお読みになってみてください。

本書の特徴の一つと私がお見受けしたことに、幕府の吏僚の動向について詳細に分析がされていることです。政治組織というのはトップの人物の意向によってのみ動くわけではなく、当然ながら事務手続きを執行する多くの吏僚の存在によって成り立っています。足利義昭を追放した後の幕府吏僚たちが織田信長政権とどのような関係を結んだのか(あるいは没交渉になったのか)については、この時代の政治史を考える上でも重要なテーマだと思います。本書はこの点に注目した点で重要な成果と言えるのではないでしょうか。

ある歴史的事件を主題にするとしばしば生産的ではない議論に陥りがちですが、本書は史料に基づいた冷静な議論で叙述されている印象を受けました。今後の冷静な議論の糧となることを期待します。

4898064175明智光秀の乱―天正十年六月政変 織田政権の成立と崩壊
小林 正信
里文出版 2014-06

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