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2014.11.04

【受贈】『大航海時代の日本と金属交易』

平尾良光・飯沼賢司・村井章介編『大航海時代の日本と金属交易』(別府大学文化財研究所企画シリーズ3「ヒトとモノと環境が語る」、思文閣出版、2014年)を、執筆者のKさんより受贈。ありがとうございます。

16世紀の日本をとりまく東アジア・東南アジア諸地域との交易の実態について、主に金属の移動からその様子を復元しようとするコンセプトで編集された一冊です。中でも化学分析によって産地を特定することができる鉛について、その分析をもとに流通の実態を科学的側面から明らかにした内容となっています。

主に日本で発掘されるなどして伝わった鉄砲玉などの分析が行われた結果、その産地は日本でも中国でもなく、アユタヤの鉱山からもたらされたものが多く見られることが明らかになったとしています。ただし石見銀山や佐渡金山など、日本の鉱山において精錬(灰吹法)に使用される鉛は、近郊にある日本の鉱山で産出されたものであるとのことでした。

16~17世紀にかけてシャムやアユタヤなどの東南アジア大陸部と東アジアの交易が目立つようになることは、これまでも知られた事実でしたが、鉛についてよりはっきりしたことは私も大いに勉強になりました。しかもどうやら鉄砲玉として入ってきた鉛がかなり多いようで、同じく輸入に依存していた弾薬とパッケージで持ち込まれたのではないかという説は説得力があります。

ただし、当該期における交易そのものの歴史的背景や、以前のシリーズにおいても主張された銅材料としての日本への銭貨輸入に関する見解については、私は多少違った見解を持っておりまして、それについては今後何らかの形で提示できればと思います。

まだタイには行ったことがありませんが、できればこの鉱山も見に行ってみたいものです。ちなみについ最近まで採掘が行われていたそうです。

4784217681大航海時代の日本と金属交易 (別府大学文化財研究所企画シリーズ―ヒトとモノと環境が語る)
平尾 良光・飯沼 賢司・村井 章介編
思文閣出版 2014-10-15

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