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2014.12.07

【受贈】『名前と権力の中世史』

水野智之『名前と権力の中世史―室町将軍の朝廷戦略』(歴史文化ライブラリー388、吉川弘文館、2014年)受贈。ありがとうございます。このところ名古屋時代にお世話になった方々の出版ラッシュで、私もそのおこぼれに預かっております。私も奮起しないといけません…。

さて、本書は副題にある通り室町期の将軍権力が多用した偏諱授与を手がかりとして当該期の公武関係を検討するもので、一般向けに平易に解説されています。もっとも古代以来の名前の歴史から説き起こしていて、古代史はまったく門外漢の私にはとても興味深かったです。

そもそも権力者の間で「偏諱」を与えるという行為がなぜ始まったのか。あるいは、それと関連して単なる養子ではなく「猶子」という関係がどうして生まれたのか、はたまた中世日本にとって「名前」とはどういう意味を持つのか、そしてそれが家制度とはどのように関係しているのか…。様々な「名前」にまつわる問題が議論され、解説されています。

いわば「名前からみた政治史」といった叙述となっていて、一般的な歴史的事件も「名前」にまつわる人間関係から見直すと、また違った像が描けるのだなあ…などと思いながら読み進めました。

室町から戦国期にかけての政治史あるいは権力論は専門家のみならず一般のファンの間でも議論が盛り上がっているところかと思いますが、本書もそれに一石を投ずるものとなるのではないでしょうか。

4642057889名前と権力の中世史: 室町将軍の朝廷戦略 (歴史文化ライブラリー)
水野 智之
吉川弘文館 2014-10-20

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