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2015年9月

2015.09.30

【受贈】『躍動する東北「海道」の武士団』

七海雅人『躍動する東北「海道」の武士団―鎌倉・南北朝時代の興亡』(よみがえるふるさとの歴史8、蕃山房、2015年)受贈。ありがとうございます。

現在の宮城県南部から福島県にかけての沿岸部で活動した中世の武士団について、わかりやすくその概略を解説した上で、最近新たにわかった事実なども紹介する内容になっています。
言うまでもなく、この地域は大震災での津波被害を受けただけではなく、原発事故の甚大な被害を受けた地域にも当たっています。「おわりに」でも触れられていますが、「よみがえるふるさとの歴史」というシリーズ名にもあるように、この地域の歴史をしっかりと継承していくという強い意志が感じられる一冊です。

具体的には、この地域で活動した武士団のうち、比較的史料が多く遺されている相馬氏の活動がメインになっていますが、ほかにも様々な大小の武士団の活動もつぶさに追っていて、勉強になりました。ただ、やはり少々土地勘がないとイメージしづらい部分もありました。地図がすぐに参照できるようにしながら読み進めるとよいのでしょうね。

実は震災前から舞台となった地域にはまだ行ったことがないので(いわき市はあるが)、機会があれば相馬氏の関連遺跡なども見に行ってみたいと思います(前々から思っていたのですが、なかなか実現せずで…)。その際には、本書がいい手引きになりそうです。

4904184726躍動する東北「海道」の武士団―鎌倉・南北朝時代の興亡 (よみがえるふるさとの歴史)
七海 雅人
蕃山房 2015-08

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2015.09.23

【受贈】『新田一族の中世』

田中大喜『新田一族の中世―『武家の棟梁』への道』(歴史文化ライブラリー408、吉川弘文館、2015年)受贈。ありがとうございます。

中世の武家の一族の中でもよく知られている新田一族。とはいえその起こりや成長過程となると、それほど詳しい人は多くはないのと思います(私もその一人)。本書は、これまでの研究をもとに新田氏の興亡の歴史や、その背景について詳しく述べられています。

実は私も新田氏というのは足利氏と肩を並べる一族だと思い込んでいたのですが、実際の展開過程を見ると、必ずしもそうではない関係であったことがわかりました。もちろん新田氏というと新田義貞という存在がいろんな形で歴史像に作用したことはよく理解はしていましたが、では実際の歴史とはどうだったかというと、その辺から心許なかったので、勉強になりました。

前半では近年見直しが進む荘園制の実像についても言及されており、それに伴って書き換えられているいわゆる「武士像」にも目配りがされており、参考になりました。特に中世前期の社会をどのようなイメージで語るべきかについて、大いに示唆を得たところです。

さて、本書を読んでいると、かつて中世史サマーセミナーで新田荘へ行ったことが思い出されました(記事はこちら)。本書でも写真が載っている新田一族とされる墓石群の写真を再掲しておきます。

Nittaenpukuji_8

4642058087新田一族の中世: 「武家の棟梁」への道 (歴史文化ライブラリー)
田中 大喜
吉川弘文館 2015-08-20

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2015.09.14

【受贈】『秀吉研究の最前線』

日本史史料研究会編『秀吉研究の最前線―ここまでわかった「天下人」の実像』(歴史新書y55、洋泉社、2015年)を、執筆者のKさんより受贈。ありがとうございます。

タイトルの通り、豊臣秀吉とその政権期に焦点を当てた研究の紹介というコンセプトで編まれたもので、政治史的な内容が中心にはなりますが、機構・宗教・軍事など、様々なテーマに基づいて最新の研究状況が詳しく紹介されています。
新書でありながら、量的にも質的にもかなりのボリューム。おそらく高校生・大学生くらいだと読みこなすのは少々難しいレベルではないかと思うのですが、大学生でもこの時代を研究したいと考えている人は是非チャレンジしてもらいたいと思います。もちろん一般の方でも、この時代に興味があれば楽しく読みこなせるのではないでしょうか。

テーマによっては研究者の間で議論が分かれているものもあり、それをコンパクトにまとめるのは難しく、こうした形でそれを読むことができるのは助かります。個人的には今は検地に関心があるので、非常に手際よくまとめられていてとても参考になりました。ちなみに、(永楽)1貫=米5石とした関東の換算基準については、少々思うところがあり、いずれ分析してみたいと思っています(メカニズムは実際は単純だったと思っていますが)。

日本史の中でも比較的関心の高い時代であっても、実は研究レベルで決着していない問題はたくさんあります。だからこそ歴史を勉強することが楽しいのですが(笑)、それが少しでも実感してもらえるような一冊だと思います。

4800307104秀吉研究の最前線 (歴史新書y)
日本史史料研究会編
洋泉社 2015-08-06

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2015.09.08

【受贈】『松江藩の基礎的研究』

西島太郎『松江藩の基礎的研究―城下町の形成と京極氏・松平氏―』(近世史研究叢書41、岩田書院、2015年)受贈。ありがとうございます。

タイトルにある通り、出雲松江藩における基礎的研究を本旨としていますが、特に藩主であった京極氏や松平氏の系譜・人脈・行動についての具体的事実の発掘と整理、そして松江の城下町についての分析が主眼に置かれています。京極氏については戦国期から分析されていて、中世から近世にかけての領主権力の変遷について思索する上でも貴重な成果であると拝察しました。

それにしても、取り上げられた様々な文書・記録・絵図などや、それをもとにして作成されたデータが圧巻で、まるっきり専門外の私は完全に圧倒されましたが、まさしく今後は松江藩の研究を進める上で必携の一冊になるのではないかと思います。

松江に腰を据えられて以来、着実に実証研究を積み重ねてこられた成果がまとまったことをお慶び申し上げたい。そして私も見習いたい。

4872949196松江藩の基礎的研究―城下町の形成と京極氏・松平氏 (近世史研究叢書)
西島 太郎
岩田書院 2015-08

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2015.09.06

サマーセミナー@福島

Img_8353Img_8412今年も中世史サマーセミナーへ行ってきました。今年は福島ということで、宿は飯坂温泉。一度は行ってみたい温泉だったので、ありがたかったです。

初日は研究報告があり、二日目からは巡見。以前書いた論文で触れたことがある梁川へ初めて行くことができたのも収穫でした。また桑折西山城跡(右写真)にも初踏査。『塵芥集』に登場し、SさんとSさん(イニシャルは同じ)の例の対談本でも話題になったあの橋もしっかり見ることができました(笑)。

今年もお気楽な一参加者として楽しむことができましたが、それもこれも当然ながら実行委員会のスタッフのご尽力あってのことです。お世話になったみなさんありがとうございました。来年はいよいよ北海道となりましたが、(勝手に少し責任を感じて?)来年も是非参加したいと思います。

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