記事検索

  • Googleによる全文検索

    ウェブ全体から検索
    サイト内検索

読んだ本・読みたい本

無料ブログはココログ

Tools

« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »

2016年7月

2016.07.25

【受贈】『秀吉の虚像と実像』

堀新・井上泰至編『秀吉の虚像と実像』(笠間書院、2016年)を、執筆者の方々より受贈。ありがとうございます。

帯にもあるように、歴史学と文学とのコラボレーションということで、豊臣秀吉やその周辺の人物像や、豊臣政権期における歴史的事件を題材として、その実像に関する研究の到達点をわかりやすく説明するとともに、その後に形成された伝承などの「虚像」がいかなる形で現代に伝わってきたのかという点を、テーマごとに対置しながら叙述されています。

個々の内容も一々興味深いですが、斬新なのはやはりこのようなコンセプトでしょう。歴史学側にいる私にとっては、実像として語られる内容はさほど違和感なくというか、自然と読める筋立てになっていますが、虚像編の叙述は不勉強ながらほとんど読んでこなかったスタイルなので、新鮮な感覚でした。

実のところ、歴史学と文学はなかなか交流が難しい関係だという印象をずっと抱いてきたのですが(これは私自身の自省にもなるかもしれません)、当然ながらコラボレーションという主旨なので、両者がそれぞれに持ち味を発揮した叙述が展開されており、まさに比較して読む愉しさを体感することができました。

あとこれは少々下世話かもしれませんが、このご時世で、しかもこの内容でありながら、400ページの分量で3000円程度の価格は少々驚きました。広く読まれることを願っております。

4305708140秀吉の虚像と実像
堀 新・井上 泰至編
笠間書院 2016-06-28

by G-Tools

2016.07.11

【受贈】『日本史のまめまめしい知識』第1巻

日本史史料研究会編『日本史のまめまめしい知識』第1巻(岩田書院、2016年)を、執筆者のCさんより受贈。ありがとうございます。

33人の研究者による短編集となっていますが、時代はほぼ中世史で占められています。テーマは様々ですが、帯に「教養として役に立つか、立たないか、そういうことは考えないシリーズ」という文言があってとても潔い。最近の研究成果の紹介を兼ねつつも、それぞれが読み物として読者の興味を惹くものがいくつかあれば、という意図で編纂されたもので、そういう読者が少しでも多く現れれば成功ということにになるでしょう。

書き手の側(研究者)は、論文執筆に際して、その研究にはどういう意味があるのか、どの点で社会に裨益するのか、といったことが常に問われています。もちろん研究にはそういう意義が必要であることは確かですが、たまにはそういう価値観から離れて、自分が面白いと思ったことを書く機会があってもいいのではないか。こうして生まれた企画ということでしょうか。

もちろんそれぞれの短文はそれぞれの執筆者による研究蓄積を経て執筆されたものなので、読み応えのある内容となっていますし、実は研究史上重要な指摘をしているものもあるでしょう。少しでも多くの人の目に留まり、そして日本史(中世史)に興味を抱く人が出ることを期待しています。

4866028017日本史のまめまめしい知識〈第1巻〉 (ぶい&ぶい新書)
日本史史料研究会編
岩田書院 2016-06

by G-Tools

« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Amazon

最近のトラックバック