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2016年8月

2016.08.30

北海道のサマーセミナー

Ss2016_12Ss2016_36今年も中世史サマーセミナーに参加してきました。これで5年連続?回目。
そして今年はついに念願の北海道で開催とあって、万難を排して参加しました。その理由といえば、サマーセミナーなんだから涼しいところでやるべきだ!というつまらないこだわりが実現したからという小さい理由なのですが(笑)。

とはいえ、最近では若い頃のように日本とその周辺との交流に対する興味が再び高まっており、しかもなかなか学ぶ機会の少ない北方の交流に関わる内容になるとあって、非常に期待しつつ参加しました。そして、予想以上に大いに学んだよい機会となりました。実行委員をはじめ、関わった多くの方々に感謝申し上げます。

個人的にはやはり銭が気になったところでしたが、少なくとも16世紀までは、アイヌはやはり銭を貨幣として認識していなかったようで、でありながら北方経由で銭が入ってくることが興味深いところです(装飾品としての需要があったためとするのが有力のようですが)。私自身オリジナルな分析はできませんが、多くの研究に学んで今後も考えていきたいと思います。

酒も食もさすが北海道というか、短い期間でしたが堪能することができました。最近北海道に行く機会が多くなったのですが、またすぐにでも行きたい(笑)。

ちなみに、左写真は厚真町の12世紀頃の遺跡発掘現場。来年にはダムの底に沈むそうです。右写真はよいち水産資料館(余市歴史民俗資料館)で展示してあった、余市で発掘された銭。

2016.08.20

【受贈】『戦国大名武田氏の戦争と内政』

鈴木将典『戦国大名武田氏の戦争と内政』(星海社新書86、星海社発行・講談社発売、2016年)受贈。ありがとうございます。

タイトルの通り、いわゆる戦国大名として16世紀に権力を確立し、結果的には滅亡に至る甲斐武田氏の通史をわかりやすく解説した内容となっています。
しかし「内政」ともあるように、武田氏の領国内における内政についても詳しく解説されており、ここに本書の大きな意義があるものと思います。具体的には検地を中心とした軍役賦課や税制の内実を具体的に説明していたり、分国法として知られる「甲州法度之次第」などの法整備の側面にも焦点を当てて詳しく説明していたりするもので、特に後半でこのような内容が中心となっていきます。
私個人も検地や税制に関心があるものの、武田氏についてはまだ不勉強だったので、本書で大いに示唆を得ることができました。

本書で示される戦国大名の性格として、領国内における紛争解決の手腕が権力の存立基盤であったという点を強調しており、これは近年の戦国大名論(領域権力論、とでもいうべきでしょうか)を踏まえた位置づけとなっています。
その中で、武田氏による徳政について取り上げている点は興味深かったです。徳政論も最近ではあまり議論されることがなくなりましたが、16世紀の徳政が持つ政治的・経済的意義について、私自身も今後考えてみたいと思いました。

前半は『勝山記』の記事を中心に組み立てた内容になっており、私自身もこの史料を通して読んでみたことがあるので、色々と議論になった記事を思い返しながら読みました。ただ、『勝山記』の分析あるいは武田氏の検地については、戦国大名論に絡んで重要な先行研究があると思うのですが、本書の参考文献には挙がっていないのはちょっと気になりました。(叙述の都合だろうと思います。)
それはともかく、現在の戦国大名像を武田氏からみるとどうなるかが、本書を読んでクリアに理解することができました。
最後にどうでもいい話なのですが、この新書のシリーズは講談社発売になっているのですね。初めて知りました。

4061385909戦国大名武田氏の戦争と内政 (星海社新書)
鈴木 将典
講談社 2016-07-26

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