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2017.09.09

【受贈】『琉球史料学の船出』

黒嶋敏・屋良健一郎編『琉球史料学の船出―いま、歴史情報の海へ』(勉誠出版、2017年)を、編者の黒嶋さんのほか、執筆者のHさん・Sさんの連名で受贈。ありがとうございます。

近年では化学分析も積極的に採り入れつつ、文書の形態や物質的側面からその背景を探る研究が深まっており、それによって新たな知見が得られるようになってきました。ただし琉球関係史料についての分析はまだ始まったばかりといえ、本書がその起爆剤になる研究ということになるのでしょう。

必ずしも琉球に直接関わらない論考もありますが、多くの発給文書自体のみならず、覚書などの記録類(二次史料)や、外交文書の綿密な分析などは、文書を扱う際の知見を多く与えてくれるものでした。私自身はむしろこの方面には疎いというか無頓着なので、自らを戒めたいところです。

示唆的な見解はいくつもあったのですが、黒嶋さんによる島津氏が発給した琉球渡海朱印状の分析の中で、島津氏が発給主体を組織(役職)ではなく個々の人格に求めようとしたとし(発給者の署名を要求したことから)、「国王や三司官という地位・組織によって文書を出している琉球と、当主や老中という個々の人格による俗人的(かわと注:属人的?)な支配関係を前提とする島津氏側(日本側)の、認識のズレを示すものとして興味深い」(322ページ)とする点は、私も興味深いところでした。

4585221751琉球史料学の船出―いま、歴史情報の海へ
黒嶋 敏・屋良 健一郎編
勉誠出版 2017-05-25

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