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2018.03.13

【受贈】『修験道本山派成立史の研究』

近藤祐介『修験道本山派成立史の研究』(校倉書房、2017年)受贈。ありがとうございます。
表題からして中々素人を寄せ付けない雰囲気が漂いますが(笑)、「本山派」とは、園城寺(三井寺)を本山とする寺門派の門跡寺院である聖護院を中心として、その門跡(要するに院主)を本山として形成された修験道の一派です。
特に中世に修験道が発達したことで知られており、多くの研究が蓄積されてきましたが、一方で本山派の系譜や個々の山伏との関係など、具体的な存在形態や人的関係、それから経済基盤などはまだ不明な点が多いようです。

本書はその課題に取り組むべく、聖護院の相承、本山派の組織のあり方、その経済基盤、それから末端の山伏に至るまでの組織の形成過程、あるいは個々の山伏の出自などについて、具体的な史料を駆使しながら論じています。
私の個人的経験では、著者の研究は院生時代の基礎的な分析を中心によく話を聞いたことを憶えていますが、とりわけ戦国期の関東における本山派の活動の実態について、非常に熱心に取り組んでいた印象が残っています。近年では、中世全体にわたって東国における仏教の実像についての研究が活発に行われている感がしますけれども、それでも戦国期の研究はいまなおやや低調な印象があります。その点において、本書の研究は非常に貴重な成果と感じています。

ただ、私も実際はほとんど門外漢でして、読んで学ぶことばかりではあるのですが、知らないことでもあるのでなかなか知識が追いつかないというのも率直な感想です。それはひとえに私の勉強不足に起因することではあるのですが。

ご存じの通り、著者は今年の歴研大会で報告することになっています。本番を楽しみにしております。

4751747703修験道本山派成立史の研究 (歴史科学叢書)
近藤 祐介
校倉書房 2017-12-01

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