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2018.07.15

【受贈】『龍馬暗殺』

桐野作人『龍馬暗殺』(歴史文化ライブラリー462、吉川弘文館、2018年)受贈。ありがとうございます。
タイトルからするとよくあるような、坂本龍馬暗殺事件(近江屋事件)の具体的な現場検証、あるいは犯人、黒幕捜しといったイメージになりがちですが、本書はそのような立場を取らず、幕末の京都を中心とした政局を詳細に分析するなかで、当該事件の原因や結果について検証しています。
というわけで、犯人についてはすでに明らかになっている通りであるとしており、通説に反するものとしてしばしば持ち上がる「薩摩黒幕」説についても、綿密な検証を経て一蹴しています。

私は幕末の政治史についてはとんと疎いので、京都を中心とした幕末の政局についての事実関係の部分で勉強になりました。また、私もやはり当時の政局は反幕派と佐幕派の二項対立という通俗的イメージがあったのですが、反幕府勢力の中にも大政奉還を支持する立場と倒幕を主張する立場との間で意見の対立がみられたという点は、当時の政治史に触れる際に気をつけたいところです。

終盤では龍馬暗殺に関してなぜ薩摩藩の関与が主張されるようになったかについて、具体的な書籍や映画・テレビドラマなどを取り上げながら検証しておられますが、具体的によく理解できました。ただ、薩摩黒幕説は単なるエンターテインメントとして面白おかしく持ち上げられたのみならず、研究史にも少なからず問題があったとする点については、異なる時代を専門としているとはいえ、肝に銘じるべき教訓としたいところです。

4642058621龍馬暗殺 (歴史文化ライブラリー)
桐野 作人
吉川弘文館 2018-02-16

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