釜山港へ
正月の話を今更するのもお恥ずかしいことですが、正月休みの間にプサンへ行ってきました。
韓国へは、ソウルには何度も行ったことがあったものの、プサンは全くの初めてでした。天気も良くて楽しい旅となりました。
時間のある限り色々と歩き回ったのですが、写真は中心部にある龍頭山(ヨンドゥサン)公園。
公園内には、「草梁(チョリャン)倭館」と記した案内があります。この周辺は17世紀後半から19世紀にかけて日本人居留地(倭館)だったところでした。その面影はほとんど今は遺っていませんが、今でもプサンの繁華街になっている地域です。日本の植民地時代にも多くの日本人が住んでいたようで、一部その時代に建てられた建物もあるようです。
市内の倭城跡には行っておきたいということで、こちら釜山鎮支城跡へ。現在は朝鮮式城郭跡の公園として整備されているものの、かつては倭城(子城台倭城)だった名残が遺っている石垣から窺えます。
この城は豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄の役)の際に、朝鮮半島における拠点として小西行長らによって整備されたと言われています。
このように、後世に再整備されていると思われるものの、石垣は豊臣系城郭といった風情で(素人の見た目ですが)。事前の下調べはあまりせずに行ったのですが、こんなに石垣が遺っているのを知らなかったので、驚きました。
なお、麓には朝鮮通信使歴史館があり、朝鮮王朝と日本の江戸幕府との交流についての展示がされています。後で知ったのですが、ユネスコの記憶遺産への登録に関係しているようです。
あとは町歩き。「草梁イバグギル」として、プサンの古い町並みが遺っている場所を散歩のスポットとして整備した場所へ行きました。もっとも楽しい思い出ばかりではなく、ここは朝鮮戦争時に多くの避難民が難を逃れた場所だったとのことです。
ともあれ、急坂かつ階段で、なかなかの運動になりました。平日だったので閑散としていましたが、休日には道端の店も開いて賑やかになるのかもしれません。
登り切った辺りから見たプサン駅周辺。
東萊府など行けなかったところがいくつかあるので、また行きたいと思います。
(※今回から画像の表示形式を変更しました。)
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